2007年2月7日水曜日

椎尾辨匡先生 共生(きょうせい)の主張

椎尾辨匡( しいお べんきょう)
浄土宗の僧。仏教学者。名古屋の円福寺に生まれる。東京帝大卒。仏教を現実生活に生かす共生運動を興す。
大正大学学長、衆議院議員を経て増上寺法主となる。昭和46年(1971)寂、94才。
文学博士・椎尾辨匡先生は明治・大正・昭和を通じ、日本宗教界の最高権威として世界人道の指導にあたられました。大正2年、旧制東海中学校校長として勤倹誠実の校訓を以て明照殿を建立し、人間教育を高揚されました。以来、東海学園は先生の学徳を生命として今日の隆昌を見ています。先生は常に祖国の盛大と宇宙人生の完成浄化を熱祷せられ、若き学徒の将来に大いなる期待を寄せられました。
椎尾先生提唱の共生
共生(きょうせい)の主張
一、私共は同信協力を通じて成就(じょうじゅ)衆生(しゅじょう)の大道を辿(たど)らんとするもの、国境も民族も簡(えら)ぶ所はありません。
一、私共は同事の聖訓を奉じて分担協調の二辺を完(まつた)うせんとするもの、貧富も男女も隔つる所ではありません。
一、私共は共存の実義を体して共生浄土の成就を念ずるもの、利鈍も強弱も相ひ携(たずさ)ふる考えです。
一、私共は無量の光寿に摂(せっ)せられて智目行足の精進を心とするもの、智愚も能不(のうふ)も帰一する積りでする
一、私共は如来の霊徳に化(くわ)せられて偏狭愚痴怠慢卑幣の打破さるゝことを希念して己(や)みません。
大正十五年一月一日発行/著者・椎尾辨匡/発行所・共生会出版部/4ページから引用

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